1円あれば会社を設立することができる、そんな話を聞いたことはないでしょうか?
確かに現在は資本金1円での会社設立も可能ではありますが、現実的には不可能といって間違いありません。
1円で会社を設立できない理由としてまず挙げられるのは、資本金以外にも必要な費用があるということです。
例えば、会社を作る際には登録免許税を納めなければなりません。
この登録免許税、通常は資本金の1000分の7(0.7%)で計算するものなのですが、計算結果が15万円以下の場合でも最低15万円は支払わなければなりません。
そのため、資本金1円の会社であっても+15万円の費用が必要となるわけです。
その他にも公証役場で定款認証を受ける際に収入印紙代などを支払わなければなりません。
定款を電子化(PDF形式で保存)するのであれば収入印紙代を節約できますが、それでも公証人への手数料は必要不可欠です。
また、会社設立の手続きを司法書士などに依頼する場合、そのためのお金が別途かかります。
自分自身で手続きを最後まで完了すれば支払う必要のない費用ではありますが、時給計算で考えるととても無料とは言えないでしょう。
手続きにかかった分だけの時間、働いているようなものだからです。
さらに資本金1円で会社を設立した場合、信用を得られない可能性が高くなります。
仮に利益が十分出ている会社であったとしても、資本金1円ということが分かってしまうと信頼してもらうことは難しくなるでしょう。
金融機関で融資を受ける際にかなり不利になってしまいますし、大きな会社に仕事を断られてしまうリスクも負うことになります。
資本金1円での会社設立は低コストというイメージを持っている人も多いと思いますが、登録免許税の金額や1円起業のデメリットを考えると十分な資本金を設定した状態で会社をスタートするのが無難です。
アメリカで会社を設立するとゆう方法も低コストで法人が作れるそうですが、そちらの方は私はあまり詳しくはありません。