椎間板ヘルニアには正しい姿勢と運動がキー

「椎間板ヘルニア」という言葉をよく聞くけれど、腰痛という以外に具体的にどのような症状なのかは詳しく分からない人も多いと思います。
椎間板ヘルニアは20代から40代にとても増えている病気ですが、原因として様々なことが要因になることが多く、髄核(ずいかく)という部分が飛び出してしまうことによる神経組織圧迫による腰の痛みや痺れを指します。

腰のあたりのMRIを撮ればすぐにわかりますが、その原因を特定するのはとても難しいと言います。
デスクワークをしている人や、逆に腰をよく使うような外での仕事に従事する方も多く何らかの肉体的、精神的なストレスが引き金で起こることが一番多いようです。

なので、誰でも起こりうる可能性があり、その前兆の一つとして足のしびれが挙げられます。
普通に歩行していても、腿のあたりからジーンとした痺れ、また歩行困難になるほど神経の感覚が失われてくるようであれば要注意です。

腰に異変を感じ、ほぐしマッサージや整骨院を訪れてもなかなか良くならず、最終的にかかった整形外科にて治療は行われることが多く、急性でも激しい痛みで動けなくなるほどの場合は、まず薬物による治療、つまり硬膜外ブロック注射や神経根へのブロック注射などで麻酔を使い、痛みを緩和します。この場合、患部を無理に動かしたり、運動は厳禁です。

大抵の場合、安静し、患部を動かさない事で症状は改善していく場合が多いのですが、慢性化してしまい何度も繰り返したり、麻酔が効かなくなってしまったりする場合は排尿障害などが出る場合が多く、手術をすることもあります。
手術をする際の入院期間は3週間から4週間と言われていますが、個人差があり、術後のリハビリが何より大事と言えるでしょう。

腰の痛みが違和感程度、または軽い痛みなら、市販の鎮痛剤で痛みを取りつつ、軽く運動をして様子を見るのも良いでしょう。
腰回りの筋肉の衰えが大きな要因ともいえる椎間板ヘルニアは、普段から運動をすること、軽いストレッチをして筋肉の衰えを防ぐことがキーと言えます。
流行のヨガや、寝る前の簡単なストレッチはとても効果的でダイエットにも良いのでお勧めしたいです。

また、普段から正しい姿勢を意識した生活をすることもとても大事です。
長時間同じ場所に座りっぱなしの仕事や、家事、育児などで腰を酷使してしまいますが常に正しい姿勢を意識して生活するだけで、腰回りの筋肉を正しく動かすことができ、腰への負担も軽減されます。

一度なるとその痛みは忘れられないくらいと言われるヘルニアの痛み。
腰に痛みがあると日常生活において様々ところに弊害が出てしまいます。
デスクワークならば、1時間に1回は席を立ち少しオフィス内を歩いたり家庭でもお皿洗いや調理中のときの立ち方、重心の置き方に気を付けたりすることで意識を変えていきましょう。