葬儀ホールの感謝祭

新聞に挟まってくるチラシを見ていて面白いものを見つけました。

私の住んでいる街の中心にある地下鉄の駅のすぐそばに「葬儀場」があります。

今までは何もなかった場所なのですが、数年前にそれができました。

そこのホールのチラシが入っていたのですが、その内容が不思議なものでした。

真っ赤な下地に大きな字で「大感謝祭」と書かれているのです。

「葬儀場のホールの大感謝祭とは何をするのか」と思わず興味を持ってしっかり端から端まで読んでみました。

もちろん、「葬祭セミナー」というような説明会もあるのです。

しかし、ほかに、「野菜の即売会」や「花の苗プレゼント」などもあったり健康チェックのコーナーができていたり写真撮影会や「大抽選会」むなども行うように書かれていました。

葬儀中心のホールで写真撮影会をしたら、後ろに何か移ってしまわないかと思わず思ってしまいました。

その中でも一番不思議だったのが「入棺体験のコーナー」があるという事でした。

参加は無料で、棺桶の中に入らせてもらう機会を作ってくれているそうなのです。

どうも棺桶に沿居るというのは不吉なような気がしました。

「生前葬」とゆうのがあるのは知っていましたが、わざわざそんなことをするのはどういう気分なのかと不思議に思い、ネットで調べてみました。

すると、「生きているうちに棺桶に入ると長生きができる」というような言い伝えがあるそうなのです。

また、入った人は「これが自分が死ぬという事なのか」というようなことを考える機会となり、「死」について、今までよりも怖がらずに冷静に考えられるようになったというような感想も書かれていました。

このホールができる前は、道路を隔てた前理マンションでは反対運動が起こり、ずっと大きな字で「建設反対」の横断幕をぶら下げていました。

いまでもあまり肯定的にに思っていない人もきっといるのでしょう。

そんな人にも少しでもわかってほしいという企業努力なのだろうなぁと思いながらそのチラシを読みました。

しかし、生きたまま棺桶に入るというのはいったいどんな気分になるのか、興味半分、やりたくない気持ち半分の私でした。

osoushiki_taimen